【物語】私と大学の冷戦日記 [part1]3月某日。地獄のはじまり。

そーたりお

こんにちは、りおな(@sotariolife)です

 

今回は、初めて物語形式のブログを書きます

 

この話は実話に基づきます。主人公は私です

 

身内で一番人気の記事になると思います(予言)

 

勉強やお仕事の気休めに読んでくださいね

 

それでは、はじまりはじまり~

そーたりお

 

3月某日。地獄のはじまり。

 

人生は、突然一変する。

 

とんでもない朗報が訪れることもあれば、

 

絶望的な悲報に苛まれることもある。

 

ーーーこの日の私は、後者だった

 

”地獄”を見るとは思いもしなかった3月某日の朝。

 

私は、この日に実家を離れる予定であった。

 

前日に用意しておいたスーツケースとリュックの中身はパンパンだ。

 

しばらく実家を離れることに寂しさを感じながらも、いつもの如く朝ごはんのオートミールヨーグルトを食べていた。

 

「また帰ってきたとき、会おうね」と、愛犬にもサヨナラの言葉を告げ、出発の時間まで部屋で携帯を触っていた。

 

すると、一件の電話がかかってきた。

 

彼からだ。

 

そーた
もしもし??りおな、俺大学卒業できる…!!

 

よかったやん…!!おめでとう

 

彼は大学5年生なのだ。

 

まるまる一年、留年していた。

 

そして今日、卒業可否が発表された日だったのだ。

 

そーた
いやあ、ほんとによかった。これで卒業できやんだら、やばいから。

 

よかったね。あ、ちょっとまって。りおも卒業できてるか見てみる。

 

そう言い、電話を繋いだまま大学のサイトにログインした。

 

彼にあれこれ教えてもらいながら、卒業可否のページまでたどり着いた。

 

画面を見た瞬間、凍りついた。

 

自分の目がおかしくなったのかと思った。

 

そーた
…もしもし???りお???…え??聞こえてる???

 

・・・・・・・。

 

そーた
りお???大丈夫?どした??

 

卒業不可って書いてある。。。。

 

そーた
え???

 

ひとつ。。。。。

 

最後の学期に取った、たった一つの単位が落とされていたのだ。。。。

 

私の中の時間は完全に止まった

 

しかし、世間の時間は何食わぬ顔をして過ぎていく。

 

刻一刻と、家をでなければならない時間に近づいてきた。

 

時間ないから、とりあえず電話切るね、バイバイ

 

そう言って、ぷつりと彼の電話を切った。

 

電話を切った私は、やけに冷静だった

 

涙の一つも出てこない

 

「Aに電話するか。。。」

 

Aとは、高校のころから仲の良い親友で、大学の学部も同じだ。

 

プルルルルrrrr…

 

「でるかな。。。」

 

友人A
もしもし~

 

つながった!!

 

彼女に早速、大学を卒業できなかった話をした

 

友人A
え、まじ?

 

話すことで問題解決するわけではないが、何もしていないと頭がおかしくなりそうだった

 

20分ほど話したが、もう家を出なければいけない時間になったので電話を切った

 

最寄り駅までは、母が車で送ってくれた。

 

道中、大学のことを母に話さなかった

 

自分が本当に留年したのかすら半信半疑だったからだ

 

娘が留年の危機にあるのを知らない母は、しばらく離れ離れになる私にお小遣いをくれた

 

嬉しかったが、心が痛んだ

 

まるで何事もなかったかのように、母と別れ、駅に向かった

 

駅のホームで電車を待とうと一息ついた

 

同時に大粒の涙がこぼれ落ちた。

 

最寄駅から、名古屋に着くまでの一時間弱は最悪だった。

 

人目を気にして、こぼれる涙を抑えようと必死だった。

 

うわの空で駅のホームを歩いてたら、ICOCA(ICカード)を線路に落とした。

 

気分が落ちている時に、いいことなんて一つもない

 

駅員さんに頼み、ICOCAは無事私のもとに帰還したが、私の笑顔は戻ってこない。

 

自分がどこで何をし、どういう状況なのかわからないまま、電車に揺られていると、いつのまにか名古屋駅に到着していた。

 

改札を出ると、彼が待ってくれていた

 

大きく手を広げて、抱きしめてくれた

 

私は泣いた。しかし、控えめに泣いた。

 

人がたくさんいるから。

 

とりあえず、一人じゃないことに安心した

 

彼は、私を慰めるために抹茶のおいしいパフェをネットで調べ、おごってくれた。(※りおは、大の抹茶好きです)

 

抹茶は、やはりおいしい。

 

しかし、ここからが本当の地獄だったのだ。。。。

 

つづき↓

そーたりお

【物語】私と大学の冷戦日記 [part2]空白と涙の一週間

2021.03.23
そーたりお

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